最近、コスパ(コストパフォーマンス)やタイムパフォーマンスを重視する傾向が強まっています。これは、限られた時間やリソースの中で最大の成果を出すことを目指すという考え方です。この流れを学校の勉強に置き換えてみると、どのような結果が生まれるのでしょうか。
一般的に言われるのは、短い勉強時間で高得点を取ることができる方法を見つけるということです。しかし、現実には以下のような光景がよく見られます。
- 授業をてきとうに受ける
- 問題を解くときに答えを発表されるまで何もしないで出てきたものをノートする
- ほとんど理解してない状態でテスト週間に入る
- 問題集を提出しないといけないから、ほとんどわからない問題を答えを見ながら解く
- ちゃんと理解してないままテスト本番になる
- 点数取れない。嫌になって復習もしない
これらの行動は、どこまでコスパ重視と言えるのでしょうか。勉強における「コスパ重視」というのは、ひとつひとつしっかりと理解を進めていくことが不可欠です。
勉強時間が限られているからこそ、無駄なく効率的に学習を進める必要があります。ただし、効率的な学習とはいっても、単に情報を詰め込むだけではなく、理解を深めることが重要です。
例えば、数学の問題を解く際には、ただ答えを覚えるだけではなく、その解法や考え方を理解することが大切です。そのためには、問題を解く過程で自分で考えることや、他の人と議論することも有効です。
また、テスト週間に入ってから勉強を始めるのではなく、授業を受ける段階から積極的に学習に取り組むことも重要です。授業で理解できなかった部分は、積極的に質問して補完することが必要です。
さらに、テスト前に問題集を提出することは、ただ提出するためだけではなく、自分の理解度を確認するための重要な手段です。わからない問題を見つけた場合は、解答を見ながらでもしっかりと理解を深める努力をすることが求められます。
最後に、点数が取れなかったからといって、諦めてしまうことはありません。むしろ、点数が低かったからこそ、自分の不足している部分を見つけて改善するチャンスと捉えるべきです。復習を怠らず、次回のテストに向けてしっかりと準備をすることが大切です。
コスパ重視という考え方は、時間やリソースの限られた状況で最大の成果を出すための有効な手段です。しかし、勉強においては、ただ短い時間で高得点を取ることだけを追求するのではなく、しっかりと理解を深めていくことが重要です。効率的な学習方法を取り入れながらも、理解度や成果にコミットする姿勢を持ち続けることが、真のコスパ重視の行動と言えるのではないでしょうか。